何回トライしても挫折する習慣4位、5位は?
【習慣化「続かない」ランキング 4位 英語・資格勉強】
(1) 失敗理由
毎日、仕事などで忙しいなか、勉強時間を確保することは容易ではありません。時間がない、急な残業が入った、疲れて勉強する気分じゃない……挫折の理由は山ほどあります。傾向的には、仕事終わりの夜に英語・資格学習をしている人は長続きしないケースが多いです。その理由は単純で、日中の仕事で脳が疲労困憊となり、勉強に割くエネルギーが残っていないからです(後述するように、朝時間や、電車での通勤時間などの有効活用が鍵になりそうです)。
毎日の学習習慣を確保するには、何かをやめなければなりません。その代償が決まっておらず、流されるままに生活すると勉強の時間は取れません。私たちは他人との約束は守りますが、自分との約束は簡単に反故にしてしまいます。
(2)対策
ポイントは、移動時間を上手に活用することです。移動時間は累計するとバカになりません。その時間を学習時間に変えれば、学習時間の確保の負担が減ります。そして朝に集中時間を持つこと。通勤電車なら朝がいいし、15分でもいいので、会社に早くついたら近くのカフェで集中学習の習慣をつくりましょう。慣れてきたら15分を20分、30分……と長くしていけばいいのですが、大切なことは、「いつ・どこで・何をする」と明確に決めることです。朝は最も学習するエネルギーに溢れています。夜学習するより3倍は効果が高いでしょう。学習習慣は1カ月で定着します。
【習慣化「続かない」ランキング 5位 禁酒・禁煙】
(1) 失敗理由
禁酒、禁煙は「やめたい習慣」の筆頭格です。とはいえ、喫煙と飲酒はストレス解消になると本人が感じているため、心理的ベネフィットを全く無視して、禁酒・禁煙だけをやろうとするとリバウンドが起きます。仕事の繁忙期などストレスが大きい時期に禁酒や禁煙に取り組むと挫折しがちです。また、明確な覚悟と動機がなければ欲求に抵抗しづらく、挫折しやすくなります。
(2)対策
禁酒・禁煙をするならば、スイッチング行動(代替行動)を決めておくことが大切です。ストレス解消としてのお酒やタバコに変わるものを用意するのです。
たとえば、禁煙なら「3カ月は食べることを許可する」とすれば、美味しいものを食べることでストレス解消ができます。もちろん、その後ダイエットの問題は出ますが、間違っても禁煙とダイエットの2つを同時に実行しようとすると、おそらく心の抵抗に勝つことはできません。禁酒ならば、ノンアルコールビールか、ガム、炭酸水、運動という代替手段が有効的です。あなたのスタイルに合わせた刺激の代替、ストレス解消法をセットで用意してあげてください。
なお、6位以下は次の通りです。
6位 節約(家計簿)
7位 運動
8位 ストレッチ
9位 日記・ブログ
10位 瞑想
以上、簡単にご紹介しましたが、より詳しく知りたい方は、続けたい習慣の場合(早起き、ダイエット、片付けなど)は拙著『30日で人生を変える「続ける習慣」』を、また、やめたい習慣(禁酒・禁煙など)は『新しい自分に生まれ変わる「やめる習慣」』をご参考にしてください。