永遠のテーマ「ダイエット」成功させるヒント2つ

【習慣化「続かない」ランキング 2位 ダイエット】

(1) 失敗理由
食べると、人は強烈な快感を得ます。そしてその快感が食べる習慣を現状維持させるのです。人間の脳が最も恐れるのは、飢餓状態。食料が手に入らなくなることで生命の危機を感じるのです。カロリーオーバーの食習慣だとしても、脳がその習慣を変えたがらないのは、そうした本能が関係しているのでしょう。

もうひとつ、クライアントと接していて強く感じるのは、脳疲労度の高さです。現代に生きる人々は過重な仕事や、PC・スマホなどデジタルツール操作により、心身に大きな負荷をかけています。そのストレスを解消する最も手っ取り早い手段が「美味しいものをたくさん食べる」こと。快感ホルモンは、脳疲労を軽減する効果があるのかもしれません。

食べる習慣は、飢餓への抵抗と脳疲労の解消という肯定的意味合いがあるため、脳は、簡単に「現状」を変えようとしないのです。

(2)対策
2つの対策をご紹介します。1つは、ベビーステップ(小さな一歩)で始めることです。夕飯は、白米などの炭水化物を「お茶碗半分程度にする」というレベルから徐々にハードルを上げていきます。12週間でレベルを上げ続ければ、かなりの対策になります(拙著参照ください)。ダイエットも身体習慣なので3カ月の時間が必要です。2つ目は、朝食・昼食・夕食時のメニュー選びの工夫です。お腹が減っていて、ストレスがたまっている時にはどうしてもハイカロリーな食べ物を選びがちですが、その「選択」が悪循環の始まりです。もし既婚者であれば、配偶者に作ってもらうことで、そうした選択ミスを回避できます。独身の方は、自炊するにしろ、外食・中食にするにしろ、自分自身で「選択が命」を念頭においてメニューを決めましょう。

【習慣化「続かない」ランキング 3位 片づけ】

(1) 失敗理由
理由は人それぞれですが、「時間がない」こともそのひとつです。ワーキングマザーが増えて、仕事と子育てで手がいっぱい、家の片付けまで手が回らないといった悩みが最近増えています。せっかく片付けても、すぐに子供が散らかすこともあり、イライラが募ります。仮に、散らかったままの状態を放置していると、片付けができていないことへの自己嫌悪感や、子供に汚部屋を見せている罪悪感も高まり、そうした負の感情の積み重ねからつい夫婦喧嘩に発展したり、子供に過剰に怒ったりというマイナスのスパイラルが起きてきます。

(2)対策
多くの人「時間がない」状態で、片付けが後回しになったり、不十分になったりする。ではどうするか。私がお勧めするのは、15分集中片づけです。片づいたかどうかではなく、15分片づけ作業を集中して行ったかどうかがポイントです。朝起きてすぐ。夜寝る前に。と、「15分集中」を実行するタイミングを決めます。たかが15分されど15分で、案外、片付けははかどり、部屋はキレイになっていくものです。3週間もこれを続けていると、散らかるペースより片付けるペースが上回り、部屋は見違えるようにスッキリします。最も良い効果は、自己嫌悪、罪悪感、イライラという負の感情が軽減することです。