住宅ローンについては、残債額と完済年齢を確認。定年までに完済するのが望ましく、60歳を大幅に超えるようならいずれは繰り上げ返済する必要があるので、現状を把握したい。また変動金利型で借りている人は、金利が低い今のうちに、固定型に切り替えることも検討するといい。
住宅ローン以外の債務も含め、もしも家計全体が債務超過の状態なら、すぐに改善に乗り出そう。家計簿、なければ預金通帳の引き落としの記録、クレジットカードの利用明細などから無駄を探す。
貯蓄が毎年順調に増えている場合は別だが、そうでないなら一定期間、家計簿をつけたい。家計簿は問題を見つけるためのデータベースになるし、いくらあれば暮らせるかを把握しておくことは、重要なリスク管理といえる。
家計の総決算を毎年の習慣にし、夏のボーナス時には中間決算を行うのが理想的だ。
資産を総ざらいして自分と向き合う。共働き世帯も、夫婦間では個人情報保護法を適用せず、お互いの収入、資産を公開するのが望ましい。
(ファイナンシャル・プランナー 深野康彦 構成=高橋晴美)