毎月の赤字額10万円超だったダメ家計も8万円超の黒字に大改造! 家計再生のプロ・横山光昭さんが、実際にあったダメ家計簿10件の改造例をもとに、今すぐ取り入れられる家計再生アイデアの数々を伝授する。

佐々木家の家計簿改善 BEFORE⇒AFTER [年収:993万円]
家族構成●夫(46歳・商社勤務)、妻(47歳、主婦)、長男(高1)、二男(中2)
年収
●額面=993万円/手取り=796万円
月収
●手取り=53万円 ボーナス●夏=80万円/冬=80万円 
貯蓄額
●650万円 保有不動産●なし

月々の差額にボーナスを加えた月20万円を運用している佐々木さん。3%で14年間運用し、もともとの貯金650万円に退職金2100万円を加えると、定年時の総資産は6917万円になる。商社ゆえの高額な退職金が見込めるのが大きく、貯金が650万円しかないにもかかわらず、約7000万円までいく。

そんな佐々木家も、かつては高年収家庭が陥りがちな典型的浪費家計。職場結婚した商社マンの夫妻は、新婚当初から海外赴任生活。お嬢様気質の妻は、赴任先での奥様たちとの「お茶会」だの「ホームパーティ」だのというセレブな生活ぶりが板についてしまい、帰国後も優雅な生活習慣を変えられず、貯金は減る一方だった。有機野菜やお取り寄せスイーツなどの贅沢がたたり、食費はひと月に約13万円。近距離でもタクシーを使い、交通費も2万近い。また、子どもの英語教育費には6万円以上もあてていた。

佐々木さん宅の問題は、妻には贅沢をしている感覚がないところ。そこで、4人家族の一般的な予算と目標数値を費目ごとに一覧にして提案。「ふつう」の金銭感覚を養ってもらった。すると意外にも柔軟性があり努力家で、かつ行動力もある妻は、課題を次々とクリア。家計の変化はとても早かった。

食材はお取り寄せをやめて近所のスーパーを利用し、月5万円も減。ちょっとした節約を心がけるだけで、水道光熱費は1万6000円も減った。移動には電車やバスを使い、ムダなタクシー代を1万3000円カット。子どもの習い事も数を絞り、半額以下に抑えられた。

また、海外駐在中に趣味で始めたフラワーアレンジメントの資格を生かし、近所の主婦相手に自宅で教室を開く。すると7万6000円の収入増となり、家計に貢献できた。

横山光昭
家計再生コンサルタント。マイエフピー代表取締役。
庶民派ファイナンシャルプランナーとして、8000人以上の赤字家計を再生。著書に『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズなどベストセラー多数。
(小島和子=構成 大沢尚芳=撮影)
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