仕事を進めるうえで最も大切なのは、取引先や顧客、あるいは上司や部下、同僚との信頼関係を築くことだ。信頼をつくり上げるもの、そしてそれを壊すものは何なのか……それぞれの道で認められた「仕事の神様」に聞いた。
「北風と太陽」の挿話を持ち出すまでもなかろう。自分がいかに強い立場にあろうと、心を閉ざした相手からマイナスの情報を引き出すのは至難の業。そこで、日々被疑者と向き合う刑事の手練手管を聞いた。

「生まれはどこ?趣味は何なの?」

元警察庁刑事・犯罪ジャーナリスト 小川泰平氏

「おまえがやったのか。やったんだろ!」と被疑者に詰め寄る刑事。警察の取り調べというと、テレビの刑事ドラマによくあるそんなシーンを、思い浮かべるかもしれません。

実際にそのようなことがないわけでもないのですが、それは押し迫った場面。たとえば、罪状、動機などの調べがつき、ここが決めどころだというときや、勾留期限が迫ってもう後がないというときですね。