三種の神器は、居間に「落ちている」
【頭の良い子を作る「三種の神器」 1:百科事典】
マストである。これに加えて、図鑑、辞書の類もある。これらは壁を彩る装飾品ではなく、実際に頻繁に使われている。しかも、親が命令するのではなく、子どもが寝そべりながらそれらを飽きもせずに眺めているという傾向が見られた。
もちろん、調べ物をするときにも使うのであろうが、それよりも『コロコロコミック』が畳の上に落ちていると同じ感覚でそれらがある。
何をするにもある程度の基礎教養(読み書き算盤)という土台がなければいけないのであるが、この事典の類に幼いときから触れていると、語彙力と知識が爆発的に増えるようなのだ。文字の中を浮遊している内に、目は他の解説に浮気しているということだ。
【頭の良い子を作る「三種の神器」 2:ホワイトボード】
これもかなりの確率でリビングダイニングに置いてある。教育力が高いご家庭は例外なく「家庭力」つまり家族間のコミュニケーション能力も高いのであるが、このホワイトボードがそれに一役買っているのだ。
もちろん普通に「おやつは戸棚の中。お母さんは6時には帰ります」というような家族の伝言に使われることも多いと思うが、それに加え、これを使って家族で遊んでいる光景が見えるのだ。
例えば、なぞなぞを書いていたり、ちょっとした連絡を書いていたり、落書きだったり、本日の四字熟語だったりが秩序なく羅列されているイメージだ。子どもが感じた些細な疑問を書いていることもあれば、親が問題のヒントだけを書き足すこともある。要は、親子で「交換日記」的なコミュニケーションを日々、楽しく行っているって感覚のようだった。