なぜ、妻は夫のお金を自分の口座に移し替えしたか?

とどのつまり、家計のやりくりには、家族全員の協力が欠かせない。いくら妻が家計簿とにらめっこして節約に励んでいても、隣の夫がパチンコやクルマなどに使い込んでいては意味がない。

さらに、夫婦仲が悪く、気持ちが離れてしまえば、将来のことなどどうでもよくなり家計管理の必要もなくなる。

挙句の果てには、妻はストレスで買い物やエステ、外食など散在に走るかもしれないし、夫婦仲をなんとか維持しようと、夫がスイーツのお土産や妻の機嫌取りのプレゼント、旅行など、本来不要な出費がかさむかもしれない。その結果、家計が破綻する可能性も高くなるというわけだ。

以前ご相談に来た女性(50代)は、ご自身も年収100万円程度で働くパート主婦だったが、かなり前から離婚を考えているという。

そのため結婚して20年以上、ご主人の給与が振り込まれるたびに、公共料金等の引落し分を除き、そのお金を引出し、ご自身の口座に移し替えていた。

ご自分の収入も合わせて、すでに口座残高は数千万円にのぼる。ご主人は、自分の口座の残高がほとんどないことには気づいていないのだそうだ。

結婚後、夫婦間で協力して形成・維持してきた財産については、その名義にかかわらず、夫婦の共有財産と考えられるので、「離婚される際には、口座に移し替えていても意味がないんですよ」というと、驚きを隠せない様子だった。

夫婦仲もここまで来ると、女性は先立つモノを確保するのに必死になるのだろう。

さて、あなたの口座は大丈夫だろうか? 家計管理をパートナーにまかせっきりという人は、この際、一度ご確認を。

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