月2万3000円×30年(利回り3%)で、利息は678万円!

たとえば、確定拠出年金を利用して積み立てをした場合と、ただ銀行の定期預金に貯金をしていく場合とで、30年後どれくらい差が出るのか見てみましょう。

わかりやすくするため少し極端な例を出します。30年間、毎月2万3000円ずつ銀行の定期預金に貯金していく場合(想定利回り0.025%)と、同じく毎月2万3000円を確定拠出年金で運用した場合(想定利回り3%)で試算しています。

その差は、実に約513万円(表の「30年後の積み立て」の1343万から830万円の差)。30年間でこんなにも資産の違いが生まれるのです。また、月々2万3000円以上、確定拠出年金に回すことができる人であれば、さらに資産を大きくすることも可能ということになります。後述するリスクもあります。ありますが、そこを上手に回避すれば、預金を銀行に寝かせているだけよりも、試す価値はあるのではないでしょうか。

かつては定期預金に預けておくだけで、お金を増やすことができました。

たとえば、1990年の郵便局(現 ゆうちょ銀行)の3年以上の定期預金の金利は6.33%。100万円を預けると、3年後には約120万円にもなったのです。しかし残念ながら、今は金利が低く、100万円を3年間預けても利息は750円程度が相場です。