綺麗ごとはもういい!再発を防ぐ具体的な解決策を考えよう
軍と性の問題、兵士と性の問題は有史以来の永遠のテーマだ。綺麗ごとでは解決できない。だからと言って現在の価値観に反するわけにはいかない。しかし綺麗ごとですべて禁止、オフリミッツで解決できるものでもない。禁酒法と同じだよ。僕は風俗の活用発言で、過去に大批判を食らった。今回もちょっとそれを匂わせた。だって皆綺麗ごとしか言わないんだから。
米兵についてはしっかりと人事評価して、大丈夫な米兵とちょっと危ないなという米兵をしっかり区別すべきだ。ちょっと危ない米兵は基地から出すな。基地内で米軍が知恵を絞って娯楽施設を作れ。
しょうもない娯楽施設で本当に米兵が耐えられるのか。耐えられればそれでいいし、耐えられなければ基地内で犯罪が起きるだろう。基地内の娯楽施設を考えるときには、現代のルールと価値観の範囲で許される範囲はどこまでなのか。ポルノ映像は? ポルノ映像にマッサージまで付加したものは? とにかく本気で考えないと、基地内で犯罪が起きるよ。綱紀粛正のかけ声だけでは、また悲惨な事件が起きる。
政治家は綺麗な言葉を吐く文学者や道徳家じゃない。目の前の課題を解決するために、泥臭く、もがきながら実行する実務家だ。
※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.9(6月7日配信)の一部です。
(撮影=市来朋久)