人生の浪費を減らす「Do Notリスト」

▼失敗から学んで、悪習慣をやめる

働きながら米国公認会計士や弁護士資格を取得した佐藤孝幸氏は、「Do Notリスト」を作成することがムダな時間を使わずにすむコツだという。

「愚かなことに人は同じ失敗をしてしまうものです。だから、仕事で得た教訓から『◯◯するべし』よりも、むしろ失敗から学んだ『べからず集』をデスク周辺や手帳に書いたほうがいい。仕事の調子がいいときなどは、失敗したことだけでなくその紙に書いたことさえ忘れてしまうので、定期的に読んで頭に刷り込むようにするといいでしょう」

勤務の合間に、インターネットをだらだら閲覧してしまった。本当は酒を飲みにいきたくなかったのに、上司の誘いを断れなかった……。そんな誘惑や時間の浪費の習慣を捨て去るためにも、自らを戒める「Do Notリスト」は効果があるのだ。このリストはキーボードで打つよりも、手書きで書いたほうが有効である。

習慣化コンサルタント 古川武士(ふるかわ・たけし)
関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。オリジナルの習慣化理論・技術を確立。著書に『力の抜きどころ』など。プレジデント・オンラインで月2回「得する習慣、損する習慣」連載中。
弁護士・米国公認会計士・公認内部監査人 佐藤孝幸(さとう・たかゆき)
早稲田大学卒業後、外資系銀行に就職。その後、米国大手会計事務所に就職するために渡米。2年間の独学で弁護士試験を1発でクリア。著書に『「要領がいい」と言われる人の、仕事と勉強を両立させる時間術』。
(構成=遠藤 成、大塚常好)
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