パキスタンやインドネシアの人たちは集会所ニーズが高い

【田原】サービス開始は2014年4月末ですね。もうすぐ2年になりますが、売り上げはどれくらいになりました?

【重松】売り上げは非公表ですが、現在はリクエストベースで月約2000件、全体の登録件数が約5200件の規模になりました。

【田原】将来は上場も考えてる?

【重松】はい。オリンピックまでには何とかしたいです。

【田原】海外展開はどうですか。

【重松】やりたいですね。アジアのイベントに呼ばれて行くと、パキスタンやインドネシアの方がすごく興味を示してくれます。まだリサーチ中ではっきりしたことは分からないのですが、アジアは地域の寄り合いのような集まりが多く、集会所へのニーズが高いようです。一方、シンガポールのように国際的なカンファレンスが盛んな国もある。まずは国内ですが、いずれはこれらの国々にも展開してみたいです。

【田原】今後も空きスペースのマッチング一本ですか。

【重松】ベースはあくまでもスペースのマッチング事業ですが、それだけにこだわるつもりはありません。たとえばスペースに料理をケータリングするビジネスも面白い。また、2年近くやってきて、どういうスペースが人気があるのかが分かってきたので、自前でスペースを所有して貸し出すことも考えています。

【田原】今後、ここを増やしていきたいというスペースはありますか。

【重松】地方自治体の公共施設ですね。公民館を借りるのは意外に面倒なんです。たとえば書類を何枚も書かなきゃいけなかったり、指定された時間に窓口に並ばなければいけなかったりして、手続きが大変なのです。それらをすべてウェブで可視化して簡単に申し込めるようにすれば、自治体にも利用者にもメリットがある。ここは力を入れていきます。