がん保険 診断されたのに「給付金0円」
Q3:がんと診断されたら、どんながんでも診断給付金がもらえる?
A3:「初期がん」の場合、0円のこともある。
診断給付金が出る出ないは、がんの内容によって判断が異なることがあります。がんは、大きく「悪性新生物」と「上皮内新生物(初期がん)」に分かれます。
たとえば、「がん診断給付金100万円」の保険に入っている場合、悪性新生物と診断された場合は100万円を受け取ることができます。
ただし、上皮内新生物の場合は、保険会社によって対応が分かれます。上皮内新生物でも悪性新生物と同じ金額(100万円)をもらえる保険会社もあれば、50%(50万円)のところ、あるいは、10%(10万円)のところ、さらには0円のところもあります。
金額だけで比較をすると、上皮内新生物で十分な給付金が出ない保険会社は不利なように思う人もいますが、決してそうではありません。上皮内新生物は、転移や再発の可能性がほとんどないといわれるがんのため、今後の継続的な治療費などもあまりかかりません。
そこで、上皮内新生物を診断給付金の満額給付から除外することで、支払う保険料を安くなるような商品にしているのです。上皮内新生物が気になる場合は、加入の際に「上皮内新生物と診断された場合はどうなりますか?」という確認をしておきましょう。
Q4:3カ月経って、がんと診断されたのに、給付金がもらえないケースがある?
A4:給付金がもらえないケースもある。
がん保険の商品によって給付金を出す出さないの判断は、がんの診断だけでなく、「がんと診断されたこと+入院」の2つが条件になっていることがあります。その場合は、1日以上「入院」しなければ、給付金がもらえません。
がんの平均入院日数は約20日と短縮化の傾向にあります。すでにがん保険に加入している人は、自分のがん保険が「診断だけ」なのか、それとも「診断+入院」が必要なのか、確認しておきましょう。
なお、商品によっては、初めてがんと診断されたときには「診断だけ」で受け取れるけれど、再発などの場合は「診断+入院」が必要な場合もあります。もしもの時のために、こちらも確認しておきましょう。