「A4サイズ」を「横長」で使う理由

またノートは縦長ではなく横長にして使ってください。人の目は垂直方向よりも水平方向に対して視野が広くなっています。このため縦長より横長のほうが、一度に多くの情報を把握できます。テレビやパソコンのスクリーンが横長なのもこのためです。

この方眼ノートの使い方は慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、仕組みはシンプルですから小学生でも実践できます。実際に私の息子はサッカーの練習方法を方眼ノートにまとめています。今日の練習の目的を左上に、練習内容を左下に書きます。さらに練習での感想や気づきを中央に、明日以降にやるべきことを右下に書き、最後にその日の練習のポイントを右上にまとめるようにしています。

毎日実践すれば、あなたのノートも必ず「結果の出るノート」に進化します。ぜひ試してみてください。

▼「方眼ノート」を使いこなすための3ステップ
図を拡大
「方眼ノート」を使いこなすための3ステップ

【1】5mm方眼ノートを用意
【2】見出し線を引く
【3】上下に3つの線を引く

▼ノートづくりでの3つの注意点

【1】A4以上横長……ノートのサイズは思考のサイズ。大きいものを用意したい
【2】3色以内……基本は青か黒。そのほかは重要なところに赤を使う程度に
【3】書き心地のいいペン……思考を妨げない「走るペン」が向く。おすすめはパイロット「Vコーン」

▼黄金ルールは「5分割+3ポイント」
図を拡大
黄金ルールは「5分割+3ポイント」

まずは左上の「見出し」から書く。1テーマ1ページで論点を明確にする。次に「事実」。人から聞いたことはすべてここに書く。続いて「解釈・気づき」。自分の見解や疑問点をまとめる。3番目が「行動・要約」。課題を解決するために何をすべきかを書く。最後は右上に「まとめ」を3行で書けば、整理された方眼ノートが完成する。

 
(浪花真理子=構成 小倉和徳=撮影)
【関連記事】
『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』高橋政史著
なぜ、頭で考えるより紙に書き出すほうがいいのか?
世界のエリートは“3秒”でペンとノートを取り出す
年収500万vs1500万の「書く力」と「稼ぐ力」
「成果10倍ノート」のコツ