ずさんな年金制度の実態を暴き、新聞の横並びと驕りを突くなど硬派の作品を手がけてきた著者が、「こんなの初めて」と驚くほど版を重ねている本書。故・松下幸之助と松下電器産業(現パナソニック)を扱った『血族の王』(2011年)の取材経験と人脈を基にした週刊誌連載がベースの作品で、巨大電機メーカーの転落の内実を追っている。

岩瀬達哉(いわせ・たつや)
ジャーナリスト。1955年、和歌山県生まれ。2000年、『われ万死に値す――ドキュメント竹下登』で編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞受賞。04年、『年金大崩壊』『年金の悲劇』で講談社ノンフィクション賞。ほかに『新聞が面白くない理由』など。

「結局は、トップ人事で何もかもが決まっていく。単に悲哀だけで済む現場の部課長クラスのそれとは違います」

(的野弘路=撮影)
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