やっかいな仕事を前向きにやらせる 
⇒「なぜあなたなのか」を話してヤル気にさせる

自分:◯◯君、これは本来、私の仕事なんだけど、キミ、以前にこれと似た仕事をやったよね?
部下:あ、はい。そうですね、やりました。
自分:あれは周囲でも評判が良くてね。あれはどうやったんだい?

◆仕事ぶりを褒め、成功体験を語らせる
仕事を評価されるのを喜ばない社会人はいない。実績を褒め、自身に成功体験を語らせることで、自信とモチベーションを刺激する。

部下:あれはですね、かくかくしかじか……。
自分:へえ、そこまでの読みと準備があったのか。さすがだよ。
部下:いえいえ……。
自分:実はこれもあんな感じに仕上げたいんだが、あそこまでのクオリティでできるのはキミしかいないんだ。

◆「なぜあなたに頼むのか」理由を明確に
・「あなたにしか頼めない」は殺し文句
・仕事が手いっぱいなら「なぜ俺なんだよ」と不満を抱くかもしれない。使命感>負担感となるよう、相手が適任である理由を説明する。

部下:そう言っていただけますと恐縮です。
自分:今回も力を貸してもらえないだろうか。
部下:わかりました、ぜひやらせていただきます!

◆「そこを何とか」でダメ押し!
最後は「キミしかいない」「力を貸してくれ」「そこを何とか」などダメ押しのフレーズを繰り出す。これを断れる部下はいない!

【NGワード】
・ちょっとこれやっといて
・これも君のためだよ

【POINT】
仕事は頼まれ方ひとつで「やらされる」にも「やらせていただく」にもなる。部下のヤル気を引き出し、前向きに取り組ませることができるかどうかは、あなたの会話力次第。相手の仕事ぶりを認め、頼りにしていることを伝え、仕事を割り当てる理由を説明する。「とりあえずやっといて」など突き放した言い方は、反感を買うだけだ。