世界中で拡大するスマホゲーム市場

【田原】ただ、スマホゲームの国内市場はピークアウトしたという声もあります。今後の狙いは海外ですか。

【國光】いまは国内と海外で半々くらいですが、今後はやはり海外の比率が増えるでしょう。僕らは早くから海外にも拠点をつくってやってきましたが、本当にびっくりするくらい伸びています。家庭用ゲームの時代はゲーム機がないと遊べませんでしたが、スマホのゲームはスマホが1台あればいいので、スマホの普及とともに市場が一気に広がっています。

【田原】国でいうとどこですか。

【國光】全部です。売り上げ規模はまだ小さいけど、東南アジアや旧ソ連圏、アラブでもすごく伸びています。

【田原】ゲームは国によって変えているんですか。

【國光】そうですね。ゲーム市場は日本、中国、欧米に分かれていて、それぞれユーザーの好みが違います。たとえば戦うゲームでいうと、アメリカでは筋肉モリモリのキャラが好まれますが、日本はかわいい系、中国では三国志の武侠的なものがウケます。その国で1位2位を目指すゲームは、それぞれの国に合わせてしっかりつくります。一方、日本的なゲームが好きな人はアメリカや中国にもいるので、国内でつくったものを持っていくこともある。2本立てですね。