預貯金、日本株、新興国株、FX……。どれを買ったらもっとも早くお金を貯められるか。4つのタイプ別に押さえておくべき投資の心構えを解説する。

お金を稼いだり預金を増やす方法として、成功者の事例からノウハウを学ぶことは一般的だが、脳科学的見地からすれば「それはあまり意味がない」と話すのは、脳科学者の中野信子先生。

脳科学者 医学博士 中野信子氏●東日本国際大学客員教授、横浜市立大学客員准教授。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。2010年までフランスCEAサクレー研究所勤務。高IQ団体メンサ会員。

「人には、面白いようにお金を稼ぐ人もいれば、稼ぐことにすら興味を持たない人もいます。また、節約をしてお金を貯めるのがうまい人と、浪費がちで貯蓄が苦手な人も。その原因が習慣の違いのように語られることが多いのですが、そもそも“脳”のしくみが違うのです」

最新の脳科学研究から、脳の特徴によってお金を稼いだり貯めたりするのが得意な人とそうではない人がいることが判明したという。

「脳には、“お金を稼ぎたい”という欲望に対して、積極的な脳と消極的な脳の2パターンがあることもわかりました。まずは、自分の脳がどのパターンで、その特徴と弱点は何かを把握することが重要です。そのうえで、お金を貯めるのに必要な能力を身につけること。そうすれば、仮に貧乏脳だったとしても金持ち脳に変えていくことは可能です」

脳科学的な証拠をもとに、自分はどの方向からお金持ちを目指すか、考えてみてはどうだろう。