2014年4月、日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が公表した健康診断の新しい基準範囲が波紋を広げている。

新たな基準範囲のなかには、従来、学会が設定していた判別値と異なるものがある。たとえば血圧の場合「異常なし」とされる現行の判別値は130未満。新たな基準範囲は88~147だ。血圧130台の人は現行の判別値に照らすと「要注意」だが、新基準範囲では「健康で問題なし」になる。それを受け、基準を緩和したのは健康な人を増やして医療費を抑制するためではないか、と疑問の声もあがっている。