「売る力」とは「お客さまの問題を解決する力」に他ならない――。
累計1500万人以上が見たプルデンシャル生命の公式facebookページ「日出ずる国の営業」が待望の書籍化!
クルマ、住宅、医薬品、金融……さまざまな業界からトップセールスが集まり、もっともセールスが難しいと言われる生命保険を販売し、アメリカ本国をも驚愕させたのがプルデンシャル生命。
その中の精鋭30人が登場し、どのビジネス書にも書いてないユニークな「セールス道」を説く。
「営業の壁に悩んでいる人」、「営業の道を究めたい人」であれば、具体的・体験的なエピソードを通してきっと解決のヒントが見つかるはず!

目標達成のためにやれることはすべてやれているか

戸部隆宏は、かつて大手運輸会社で海外貨物の営業担当として、大きな海外プロジェクトも次々と成功させていたなか、プルデンシャル生命保険への転職を決意した。そして入社当時の2002年、戸部は営業所長からこう言われたそうだ。

「毎週3件の契約をお預かりすることが、フルコミッションのセールスパーソンとしての習慣づけになる。みんな当たり前のようにやっているよ」

実際は毎週連続となると高いハードルなのだが、「オレだってやってみせる」と、戸部の心はがぜん燃え上がった。

「働きづめで、ベッドで寝られない日もありました。夜中に支社に帰って、椅子を5つぐらい並べて寝たり、やっと家に帰っても、布団にたどり着けずにソファーで倒れていたり。『なんでそこまでやるの?』と言われても、一人前になるための近道だったので、がむしゃらにやりました。ただそれを、お客さまには見せないようにはしていました。ガツガツしてるイメージはよくないでしょうからね。実際は厳しかったですけど、余裕のあるセールスのフリをしていたわけです」

「38歳から42歳までそんな感じでした」と戸部は振り返る。その4年間、202週間連続で毎週3件の目標を達成し続けた。そのスタートとなった入社1週目のことは、とくに忘れられないと話す。

「1週間で29人の方と初回面談をしました。そのたびに喫茶店を使うのはお金がもったいないので、当時乗っていたワンボックス型のミニバンを対座シートにして、家から持ってきたお茶をクーラーボックスで冷やして、商談ルームにしたんです。自分に明確な目標さえ立てれば、おのずとそのためのやり方を考えるものです」