真面目は美徳であることは間違いない。しかしどんなときも頑なに真面目であろうとするのは危険だ。自分で自分を追い込んでしまい、心を病むことも少なくないからだ。

精神科医・医学博士の西多昌規氏は、「向上心が強い真面目な努力家ほど、メンタル面で不健康になりやすい」と警告する。

「現代は、真面目にがんばれば何とかなるという時代ではありません。努力しても業績はあまり上がらないし、労働環境も悪化しています。海外とのやりとりも増え、時差の関係で昼夜を問わずメールが来る。同僚との会話もなく、ただ1日中パソコンに向かうだけの職場もある。経営の合理化で、一人当たりの仕事量も激増しています。そういう環境でひたすらがんばるのは、不眠やうつ病などになる危険を大いにはらんでいるのです」