脱線を制御しよう

長々と脱線する人が出た場合、非難するのではなく理由を聞いてみよう(Getty Images=写真)

誰かが長くしゃべりすぎることではなく無関係な話を持ち出すことが問題という場合もある。

「2、3人の参加者が議題に近いけれど実際は関係がない話を持ち出したら、会議はめちゃくちゃになることがある」と、ポーゼンは言う。彼らを所定の議題に引き戻す努力をしよう。

誰かがわざと脱線することもあるだろう。その人物はその会議で決定される問題について縄張り意識を持っているのかもしれないし、議論が進んでいる方向に不満を感じているのかもしれない。「非難するのではなく、何が問題なのか聞いてみよう」。

ポーゼンは次のような聞き方をするとよいと言う。「君はわれわれの議論を何度か脇道に逸らせているが、何か引っかかることがあるのかい?」。背後にある問題に真正面から取り組むことは、不満分子の気持ちを和らげ、会議を本題に戻す助けになることがある。

次の議題への移行は慎重に

「一般に、リーダーは自分が納得したらすぐに次の議題に進む」と、シュワーツは言う。「だが、参加者は必ずしもリーダーと一緒に進むわけではない。過去に引っかかって動けなくなっているのかもしれない」。

次の議題に移る前に、みんなが今の議題についてはもう議論し尽くしたと思っているかどうかを確かめよう。「マネジャーは参加者に十分な発言時間を与える必要がある」と、ポーゼンは言う。これは議論の脱線を防ぐ助けになる。