規模を制御しよう

参加者が多すぎたら会議は収拾がつかなくなることがある。「参加者は注意散漫になったり、無責任な発言をしたりするだろう」と、ポーゼンは言う。だが、参加者が少なすぎたら、十分に多様な意見を検討できないおそれがある。その会議に欠かせない人だけを参加させよう。

「その問題について考えたことのあるすべての人を呼ぶ必要があると思ってはならない」と、ポーゼンは言う。「会議に呼ばれないことで気分を害するおそれのある人がいる場合は、その人たちにメモを送っておき、後日、内容を報告すればよい」。

発言しやすい雰囲気をつくろう

発言しやすい雰囲気をつくるのはマネジャーの責任だ。「マネジャーはすべての参加者の考えを引き出すためにそこにいるのだ」と、シュワーツは言う。

マネジャー自身が人から学ぼうとする姿勢を示すことで、発言しやすい雰囲気をつくろう。他の人々に自分の見方を受け入れさせるために時間を使うのではなく、他の人々の見方に進んで耳を傾けよう。自分自身を含めて参加者の誰もが一人ですべての答えを持っているわけではないことを説明しよう。間違えまいと身構えてはならない。

シュワーツによれば、マネジャーの役目は「参加者がチーム・ミーティングをジグソーパズルとみなすように(役割がテーブルの上にピースを並べて、それらのピースをどのように組み合わせればよいかを見つけ出すこと)持っていくことだ」。

長広舌の人をうまく扱おう

「参加者は往々にして質問する代わりに演説をぶつ」と、ポーゼンは言う。長広舌をさえぎるのは難しいことだが、ときには必要だ。シュワーツは次のような言い方をするとよいと言う。

「そうだね、ボブ、君の言うとおりだ。それについては後ほど議論することにしてもいいかね」。彼の同意を得ることで、彼がふたたび演説するのを防ぐことができる。長広舌をふるう傾向がある人には、会議の前か休憩時間中に直接話をして、他の参加者に発言の機会を与えるために発言をできるだけ短くしてくれと頼もう。