茸は恰好の食材

松茸のような超高級食材は閏年に1回くらいの確率でありつけるかどうかの私であるが、ダイエット食としてみると、茸類は低カロリーで、いくら食べても問題なく、空腹を満たすには恰好の優れものである。

ちなみに、松茸で23kcal/100g、舞茸が17kcal/100g、椎茸は20kcal/100g、えのき茸22kcal/100gとなっている。

人工栽培に関して、松茸はいまだに成功していないようだが、舞茸、うすひら茸などスーパーで出回っているパックの安い茸類はそれとみてよい。菌類だけに、香りについて言及すれば、野生のものにはおよばないかもしれないが、常に空腹を余儀なくされている私なんぞは迷わず質より量を選ぶ。

さて、平田の男が去ってなお松茸の残り香があるところへお通しが出た。絹豆腐の煮やっこで、玉葱が入っている。松江に来て軽い驚きを感じたのは、この玉葱で、煮もの、汁、鍋などには必ず、忘れず、いっしょに煮つけてある。私も嫌いではないので、構わないのであるが、とりたてて必要ないように思われても、入っている。

玉葱は、生だと37kcal/100g、茹でて31kcal/100gと、これも熱量は知れているし、100g食べるとなると、けっこうな量である。コリン・ウィルソンはワインのつまみに生の玉葱をあげている(第23回掲載http://president.jp/articles/-/13609)が、どんな品種でいかなる味なのか、詳しく知りたいところである。

煮やっこをつるりと流し込み、地酒「李白」、「豊の秋」など傾ければ、ぽかぽかと、身体の芯から温もってきて、まったりしていたら、

「冷めかねる、でしょう」

まわりくどい表現のようでもあるが、そこが出雲弁たるゆえんで、「どさ(何処へ)、ゆさ(湯屋へ)」と簡略化した東北弁とのちがいはこのあたりにある、と私はみた。

それにしても、あの巨大松茸はどこで入手して、どうなったのであろうか。

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