女集団はズルをなにより嫌うセーフティシフトである
心理学者 植木理恵さんが分析「知らなきゃ損!女が女を嫌うココロの構造」

同性が集まると、男と女ではまったく異なる集団性が表れます。まず、ここがポイント。心理学にリスキーシフトという言葉があります。これは男の集団で起きるもので、例えば「俺はもっと、高い崖から飛べるぞ」「もっとヤバいことも平気だぜ」「俺のほうがもっとワルだぜ」と、危ない方向へいくことを競いがちです。

「テストだけど、全然勉強していないぜ」「もっとバカなことできるぜ」といったように、男が集まるとリスキーな方向にと向かってしまいます。

面白さとか、極論を個々が競うのが男集団の心理学的特徴です。「俺よりおまえ」「おまえよりあいつ」と、男は集団にいながらも個人対個人なのです。そして、発言通りにうまくできたかどうかで、嫌われたり、好かれたり、リスペクトされたり、バカにされたりが決まります。

女にリスキーシフトはありません。だから男のそういった行為がバカに見えるのです。

女の集団は反対にセーフティシフトです。「いま、公平な状態?」「誰か突出して得しているヤツはいない?」というところに注目が集まるのが、女の集団性です。

男集団ではリスキーシフトがとれない人はつまらないヤツと思われますが、女集団ではひとりだけおいしい目にあう人は、バッシングの対象になりがちです。