全体像を把握すれば光が見えてくる
組織の戦略は往々にして複雑な政治的問題と絡まり合っている。懸念を口にする前に、なぜその戦略が採用されたのかを理解するよう努めたい。
ブーズ・アンド・カンパニーのシニア・パートナーで、『Results: Keep What's Good, Fix What's Wrong and Unlock Great Performance』の共著者、ゲーリー・ニールソンは、「会社の戦略担当者に『なったつもり』でいる人が多すぎる」と指摘する。
その戦略がなぜ、どのように策定されたのか自分にはわかっていると思い込んではならない。思い込みを避け、自分のネットワークを駆使して戦略策定のプロセスや戦略の基盤になっている前提、さらにはその戦略の目的とされていることを詳しく調べよう。
ヒルによれば、異なる視点を持つ多様な人々で構成されるネットワークを持っている人は、役立つ情報を集めることができる。その戦略の内情を知ることは、自分の懸念の理由を探る助けになるのだ。