30%おトクな商品券で損をする人
【余計な出費の落とし穴④】
プレミアム付き商品券は目いっぱい購入
自治体が物価高対策に発行するプレミアム付き商品券。事前に申し込んで当選すると、例えば5000円に30%が上乗せされた金額の商品券が買えるといったトクな仕組みだ。5000円しか払っていないのに6500円分使えるのは魅力的で、これぞおトクというものだ。
プレミアム付き商品券には「一人●口まで」と申し込める口数が決まっている。せっかくなら目いっぱい申し込もうと思うのが人情だが、時としてそれが逆効果になることもある。
まず、商品券には使用期限がある。先払いで買っている以上、もし1枚でも未使用のまま残ってしまったら、まさに価値のない紙切れになってしまうだろう。だから無理やり期限前に使い切ろうとし、必要なかった買い物をしたり、普段はしない外食に行ったりする。本当ならしなかったはずの消費をしただけなら、節約になったとはいえない。
節約目的で商品券を申し込むつもりなら、まず普段の生活で食品や消耗品を買っている店で使えるかを確認すること、そしてその店で毎月いくら使っているかをイメージすることからだ。
いつも月2万円しか買っていないのに、3万円分を買ってしまうと、有効期限内に使い切るために差し引き1万円分を余計に出費することになってしまうからだ。いくらおトクなプレミアムがついても、商品券を使い切ることが目的になっては本末転倒だ。
安いものを探す人が高額品では豹変する
「収入が伸びない中、1円でも安く買いたい」、この物価高では誰もがそう考える。ところが滅多にしない高額な買い物の場になると、逆の現象が起きがちだ。次は「損したくない」心理が、なぜか支出を増やしてしまう例をあげて行こう。
【余計な出費の落とし穴⑤】
5000円上がるだけならまあいいか
家電量販店に生活家電を買いに行ったとしよう。もちろん、店に入る前は「安く買いたい」と考えている。ところが、商品を比較したり、販売員から説明を受けているうちに、「せっかく買うなら、機能が充実しているほうがよさそうだ」と思い始める。
価格が1万円違うと躊躇するが、5000円程度の差なら、「では高い方を選ぼう」と変わっていく。スーパーの売り場では1円でも安いモノを探すのに、家電では予算より高い方を選んでしまうことがしばしば起きている。
この背景にあるのは「簡単に買い替えないものだから、失敗したくない」心理だ。モヤシや白菜では気にしないが、家電は価格が性能に比例するに違いない。あまり安い方を買ったら失敗するのではないかと不安になるのだ。

