2026年9月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト3をお送りします。老後・マネー部門の第2位は――。
▼第1位 豪邸も地位も必要ない…和田秀樹が「幸福の決め手」と確信した高級住宅地の50代男性が右手に持っていたもの
▼第2位 だから手塚治虫は60歳で早逝、水木しげるは93歳まで生きた…睡眠学の権威が断言した「成人に必要な睡眠時間」
▼第3位 年金も貯金も"それなり"なのに老後破産する…高収入だった人を苦しめる「一度上げると戻せないもの」
多忙でも10時間睡眠を守った水木しげる
現代人――中でも漫画家など締切に追われる職業の人は、どうしても睡眠が不足しがちだ。
しかし2015年に亡くなった水木しげるは、どんなに忙しくとも必ず1日10時間は眠っていたという。氏がこのことを手塚治虫と石ノ森章太郎に話したところ、そりゃ羨ましい、自分たちは2日も3日も徹夜だ、とバカにしたように返されたそうだ。
だが結果として、手塚・石ノ森はいずれも60歳で早逝し、水木は93歳の天寿を全うした。
「忙しくてろくに寝ていない」と、なぜか自慢げに言う人は多いが、睡眠時間と共に実は自分の寿命をも削っていることを胸に刻むべきだろう。
しかし、動物が睡眠を必要とするのは実に不思議なことだ。活動可能な時間は大いに減るし、寝込みを敵に襲われるリスクも大きい。にもかかわらず、眠らない動物は進化の歴史を勝ち抜けなかった。イルカなどには脳が半分ずつ交互に眠るものがいるし、空を飛びながら眠る渡り鳥さえも存在する。
脳の老廃物は睡眠によって流れる
こうまでして睡眠が必要な理由は、いろいろいわれている。もちろん脳の休息時間でもあるし、起きている間に得た情報を整理し、脳内に定着させてゆく時間でもある。動物が生き抜くためには、こうした作用が不可欠なのだ。そして最近、睡眠の新たな効能が発見された。
どうやら睡眠は、脳内の清掃時間でもあるらしいのだ。眠っている間に一部の脳細胞が縮んで隙間ができ、ここから老廃物が流れ出してゆくのだという。睡眠不足はアルツハイマー型認知症のリスクを高めることが報告されていたが、脳内に老廃物が蓄積するせいと考えれば辻褄は合う。
どうも恐ろしい話だ。では、どのくらい眠ればよいのだろうか。



