詐欺被害は年間2000億円に迫る

悪い奴は、悪いことをするために一生懸命頭を使う。古典的な「オレオレ詐欺」の他にも、「架空料金請求詐欺」「還付金詐欺」「キャッシュカード詐欺」「劇場型詐欺」といった電話を使った「特殊詐欺」。さらにその発展形である、SNSを使った「SNS型ロマンス詐欺」「SNS型投資詐欺」などが次々に登場している。

詐欺グループも分業が進み、司令塔を東南アジアに置くなど国際化が進んでいる。それに老人はまんまと乗せられ、年金だけでは暮らせないと一生懸命貯めていた老後資金をとられてしまう。全く油断のできない世の中になったものだ。

警察庁によると、2024年の詐欺件数と被害額は次のようになる(※2)。

※2 警察庁「令和6年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値版)」

・「オレオレ詐欺」とその類型:2万1043件、被害額718.8億円
・「SNS型投資詐欺」:6413件、被害額871.1億円
・「SNS型ロマンス詐欺」:3824件、被害額400.9億円

合計すると、1年間で、3万1280件、1990.8億円に達する。驚くほどの数字である。毎日86件発生し、5.5億円も盗られているのだ。

IH、スマートフォン、温度計のイメージ
写真=左)iStock.com/pisittar、中央)iStock.com/tolgart、右)iStock.com/FabrikaCr
※写真はイメージです

「迷惑電話防止装置」を設置したら…

詐欺のタイプによって、騙される年齢、男女比も変わってくる。

・「オレオレ詐欺型」は、高齢者が65%を占め、男女比では1:2で女性が多い。
・「SNS型」は40歳代から60歳代が多く、被害者は男性が30%多い。

SNS型は2024年には2023年と比べて件数、被害額ともに、約2〜3倍に増えている。これも驚くような数字である。「オレオレ詐欺型」を防止するためには、「迷惑電話防止装置」が有効である。私も設置したが、広告の電話もめったに来なくなった。詐欺と思われる電話も一件あったが、直ぐに電話を切った。

SNS型詐欺に対しては、プラットフォーム提供者は、詐欺らしい内容をカットするような対応を考えるべきであろう。何よりも大事なのは、知らない電話、少しでもおかしいSNSには乗らないことだ。