攻撃性がもっとも低い犬種は?

今野晃嗣、村山美穂『犬の性格を科学する』(集英社新書)
今野晃嗣、村山美穂『犬の性格を科学する』(集英社新書)

一方、スポーティング・グループは遊猟文化で活躍したイヌの祖先をもとに成立したとされ、獲物の鳥の位置を特定するポインター・セター系統、鳥を追い立てるスパニエル系統、撃ち落とした鳥を回収するリトリーバー系統に大きく分かれます。もともとスポーツハンティングの相棒としてヨーロッパ各地で選抜育種が進められた犬種なので、ヒトと一緒に遊ぶのが好きな性格をもつように進化してきたとしても不思議ではありません。

社交的で遊び好きな性格といえば、ラブラドール・リトリーバーより右に出る犬種はいないでしょう。ラブラドールは水鳥を回収するための猟犬として作出された歴史をもち、イギリスとアメリカでは飼育頭数が上位の人気犬種です。この犬種は盲導犬など身体障害者補助犬としての適性が高い犬種としても知られています。実際、ラブラドールの性格はヒトへの社交性とオモチャへの反応性が高い傾向にありますし、C-BARQのデータでも攻撃性と恐怖心がもっとも低い犬種であることが繰り返し報告されています。

人間に囲まれてリラックスするラブラドールリトリーバー
写真=iStock.com/AleksandarNakic
※写真はイメージです

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