占い師の言葉に心動かされるのはなぜか。ビジネス心理研究家の神岡真司さんは「自分に都合の良い情報だけを拾い上げる脳のクセによって、私たちはその情報が『オーダーメイドされたもの』だと勘違いしてしまう」という――。

※本稿は、神岡真司『科学でわかった すごい心理法則100』(イースト・プレス)の一部を再編集したものです。

頭の形をした台紙に貼り付けられた「バイアス」と書かれた紙
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「私だけに当てはまる」という錯覚

雑誌の星占いやネットの性格診断を見て、「えっ、どうして私の今の状況がわかるの?」と驚いたことがありませんか。

誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な性格の記述を、自分だけにぴったり当てはまる正確なものだと信じ込んでしまう心理現象を心理学で「バーナム効果」といいます。

バーナム効果という名称は、19世紀アメリカでサーカスの興行を成功させたフィニアス・テイラー・バーナムが「誰もが満足するものがここにある」と言った言葉が由来。

「バーナム効果」と命名したのはアメリカの心理学者、ポール・ミールです。この現象は、バートラム・フォアが検証したことも有名で「フォアラー効果」とも呼ばれます。

例を出してみましょう。「あなたは自分の得意なことには自信を持っていますが、ふとした瞬間に他人と自分を比較してしまう一面があります」と言われたら、どう感じるでしょうか。

おそらくほとんどの人が「その通りだ」と思うはずです。実際には、このような言葉は「誰にでも当てはまる」ものなのです。

しかし、自分に都合の良い情報だけを拾い上げる脳のクセによって、私たちはその情報が「オーダーメイドされたもの」だと勘違いしてしまいます。