人は食べたものを1〜2割忘れる
ところで、太っている人ほど食べたものを忘れてしまう、ヒトは食べたものを1割から2割忘れてしまう動物です。
事実、自分の食べたものを食事歴記録表で自己申告してもらったエネルギー量と、実際に食べたものを他人に記録してもらったものを比較した論文によると、自己申告のエネルギー量は、実際のそれより7%から19%低い値となっています。
つまり、1~2割のエネルギー量を忘れて過少申告しているのです。
この食べたものを忘れてしまう傾向は、肥満度の高い人ほど大きくなることが報告されています。
また、同じエネルギー量を食べても、脂肪の付き方は千差万別です。その方の年齢、性別、運動量、筋肉量、腸内細菌の種類などによって変わってしまいます。その方の食事の記憶は、あまりあてにならないのです。
毎日体重測定をしていて、体重の変化がなければ、「今の食事量が多すぎる」、「今の活動量が少なすぎる」のいずれか、あるいはその両方です。
スマート外来では、原則として患者さまに、カロリー計算を行わせていません。
何キロカロリー食べたか? という不確実な記憶より、客観的評価である体重をたよりに、自分の体重が減る食事量、活動量を見つけてください。
飲み物は水、お茶、ブラックコーヒーに
肥満・脂肪肝を指摘された方は、飲み物を無糖のお茶(緑茶、紅茶、烏龍茶)、水(水道水、ミネラルウオーター、無糖炭酸水)、ブラックコーヒーにしてください。
清涼飲料水の砂糖含有量を図表3にまとめました。この中には、健康によいとして売られている飲料も含まれています。
たとえば、汗をかいたときに飲むことが多いスポーツドリンク500ml中には、スティックシュガー(1本3g)約10本分の砂糖が含まれています。100%の野菜ジュース、果物ジュースも、科学の世界では加糖炭酸飲料と同じく、肝機能を傷害する可能性が高いと考えられています。
この表に書かれている飲料を習慣的に飲んでおられる方は、今日からやめてみてください。
外来では、加糖飲料を毎日飲んでいる脂肪肝、脂肪肝炎の方が、飲むのを中止するだけで、1カ月目から肝機能が改善しています。


