コレステロール値が高い人ほど免疫活性が良い
「コレステロール値は低い方がいい」と思い込んでいませんか?
たしかに狭心症や心筋梗塞はコレステロール値が高いほど起きやすくなります。けれども、「正常値とされる値よりも少し高めのほうが長生きする」という疫学的データが世界中でいくつも報告されていて、コレステロール値が高い方が免疫力は高く、がんになりにくいことがわかっています。
どういうことか? 人間の体にはNK細胞(ナチュラルキラー細胞)と呼ばれる細胞があります。免疫の最前線にいる自然免疫のエースと言うべき存在で、ウイルス感染細胞やがん細胞の素を見つけ次第、即攻撃してくれます。
そして、悪者扱いされがちなコレステロールこそが、このNK細胞の材料なのです。具体的には、NK細胞の細胞膜の材料となり、免疫細胞が標的(がん細胞のもととなる細胞)にくっつくための足場となり、免疫シグナルの伝達にも必須です。
ひと言でいえば、コレステロール値が高い人ほど免疫活性が良いのです。
低いとあらゆる老化症状が出る
また、コレステロールは、性ホルモンの原料そのものでもあります。男性よりも女性の方が分泌量の多いホルモンを総称して「女性ホルモン」と呼びます。代表格であるエストロゲン、プロゲステロンなどが低下すると、骨密度が下がったり、イライラ・不安が募ったり、さまざまな症状が現れます。
一方、女性よりも男性の方が分泌量の多い「男性ホルモン」(テストステロン)が低下すると、筋肉量が減り、意欲が衰え、人付き合いが億劫になります。つまり、コレステロール値が低いとあらゆる老化症状が出るのです。
特に男性は要注意。男性ホルモンが減ると、女性とは比べものにならないほど老化が進みます。
コレステロール値が低いとうつ病になりやすいというデータもあります。「コレステロール抑えめ」は意識せず、おいしいと思うものを食べてください。

