脳の場所を空けるために手放している

学長の職を退くにあたって整理したのが、膨大な本です。まずは、1000冊を超える蔵書をAPUの図書館に贈りましたし、いまも読み終えた本は、手元にためず、次々と大学へと送り続けています(そのため、APUの図書館には「出口文庫」があるそうです)。

山積みの本
写真=iStock.com/DmitriiSimakov
※写真はイメージです

長年旅行の折に連れ添った英国製のグローブ・トロッターの旅行鞄も3つ持っていたのですが、こちらも手放しました。この先、昔のようには頻繁には旅に出るまい、と見切りをつけたからです。

絵に描いたような生前整理だと思われるかもしれません。ところが、当の本人に言わせれば、これは終活とは似て非なるものなのです。手つきは同じでも、目的がまるで違います。