半年ごとに利子が受け取れる

利子は半年ごとに受け取れるため、ちょっとしたお小遣い感覚で使うこともできるでしょう。たとえば100万円分の個人向け国債を買った場合、半年ごとに1万円くらいが利子で入ってくるイメージです。そして元本は、満期に戻ってくる仕組みとなっています。

市場の金利が上がれば個人向け国債の利回りも連動して上がっていくため、金利上昇局面では、半年ごとに金利が見直しされる「変動10年」が金利上昇の恩恵を受けやすいと考えられます。金利が下がってきた場合には、中途換金ができる1年後以降であれば元本割れもないため、別の商品に切り替えてもいいからです。個人向け国債は銀行や証券会社、郵便局などの金融機関のほか、ネット銀行や証券会社でも購入できるので、気になる方はチェックしてみてください。

「増やす視点」と「返す視点」

いいことづくめに見える個人向け国債ですが、「国債」は「国の借金」であるという点はひとつ、心に留めておきたいポイントです。個人単位で見れば嬉しい利子も、政府にとっては利払い費が増えていることにもなります。

いずれにしても、2026年現在は物価・金利上昇局面であることには違いありません。この事実を前にしたとき、すべてのお金を金利の低い普通預金だけで管理しておくことは、むしろリスクが高いといえるでしょう。

また、お金を増やすという点で金利上昇は嬉しいことですが、各種ローンを抱えている方にとっては、金利の上昇が家計を圧迫します。つまり今は、「増やす視点」と「返す視点」の両面から金利の上昇に対応する必要があるのです。

テーブルの上のコイン、赤い上昇矢印と家
写真=iStock.com/unomat
※写真はイメージです

収入がなかなか上がらない今、お金の価値を目減りさせないためにも、「ただ預けているだけ」になっているお金がないか、今一度見直してみてください。

(構成=小泉なつみ)
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