※この連載「高山一恵のお金の細道」では、高山さんの元に寄せられた相談内容を基に、お金との付き合い方をレクチャーしていきます。相談者のプライバシーを考慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください。
「おもちゃ」で溢れたお風呂場
お家の中がどれくらい整理整頓できているかで、貯金の捗り具合が見えることを実感しています。玄関やクローゼット、冷蔵庫などなど、ファイナンシャルプランナーとして多くのお宅を拝見して見えてきた“お金が貯まる人のお家事情”の中から、今回は「お風呂」にスポットを当てて見ていきます。
他のお家のお風呂場をのぞくことは滅多にないですよね。そもそも、「お風呂場にそんなに違いってある?」と思われるかもしれませんが、これが案外、ご家庭によっていろんなスタイルがあるものなんです。
お子さんが2人いる酒井さん一家(仮名/30代)のお風呂は、良く言えば、賑やか。悪く言えば、モノが溢れかえっていました。お子さんが小学1年生と4歳ということもあり、床にはおもちゃが転がり、壁には「あいうえお表」やステッカーなどがびっしり。特におもちゃは大量だったので、「これ全部遊んでるんですか?」とお聞きすると、「スムーズにお風呂に入らせるために、つい100円ショップに寄って買っちゃうんです」とのこと。
お風呂を嫌がるお子さんのため、お風呂タイムを楽しいものにしようと、いろんなグッズを揃えている親御さんは多いのではないでしょうか。一方で、酒井家のお風呂場にあるバスケットに納められたおもちゃには水アカがついていて、長期間使っていないものも多いように見えました。
ずらりと並んだシャンプーボトル
夫婦だけのご家庭でも、モノの多いお家もあります。山川さん夫妻(仮名/50代)は、2人暮らしとは思えないほど、お風呂場にたくさんのシャンプーボトルが並んでいました。「いろんなシャンプーやボディソープを試すのが好きで、店で新商品を見かけると買ってみて、詰替え用のボトルに移してるんです」とのこと。しかし、ボトルにはなんの表記もないので、どれがどれだか一見してわかりません。ゆえに、使い切れずに放置されたままになっているボトルが何本もある状態だったのが気になりました。
酒井家と山川家のケースに共通するのは、「整理ができていない」ことです。既におもちゃもシャンプーもたくさんあって使い切れていないにもかかわらず、さらにモノを買い足してしまう。これは浪費癖の表れです。2家族のお風呂場からは、「浪費によってモノが溢れかえる→整理ができなくなる→“足りているもの/足りないもの”がわからない→また新たにモノを購入してしまう」という悪循環に陥っているサインが見て取れます。
また、モノが多いと掃除にも労力がかかるうえ、衛生面にも影響が出てきますし、床にモノが散乱するようになると、転倒などの危険も出てきます。実際、酒井家も山川家も掃除が行き届いておらず、カビや水アカが散見されました。

