飛行機・新幹線・長距離バスの規則

モバイルバッテリーの持ち込みに一番厳しいのは航空機です。以前からの規則通り、必ず手荷物として機内に持ち込みます。収納棚には入れず、座席ポケットなど目につく場所に置きましょう。ただし、機内ではモバイルバッテリー自体の充電、またモバイルバッテリーからスマホやパソコンへの充電も一切禁止です。手のひらに収まる製品なら問題ありませんが、ノートパソコンを何回も充電できるような大容量の製品はNGです。機内に持ち込めるバッテリーは2個までですが、カメラやビデオ、イヤフォンやデジタルガジェットの内蔵電池はカウントされません。詳細は、各エアラインに尋ねましょう。

新幹線を運行するJR各社や私鉄各社にはそれぞれ独自の規則がありますが、おおむね「荷棚に乗せるカバンの中にモバイルバッテリーを入れないように」とアナウンスされています。筆者の知る限りでは、今のところ持ち込みや使用の制限などは規定されていないようです。

深夜バスをはじめとした長距離バスは、必ず手荷物として車内に持ち込むように案内されています。モバイルバッテリーをバスのトランク預け荷物とするのは各社禁止事項になっていることが多いので注意してください。

万が一発火した際の延焼防止策

それでも、モバイルバッテリーやリチウムイオン電池を使った製品、それらを入れたバッグから煙や火が出た場合は、まわりの人に危険を知らせると同時に、手から離して延焼しないよう何もない床や道に置きましょう。オゾンなどの有害ガスを含む場合があるので煙は吸わないよう要注意です。

デジタルカメラやビデオカメラの場合、本体だけでも守ろうとしてカセット式のバッテリーを取り外したりしないでください。また首にかけているモバイルファンなどはただちに外し、爆発の可能性があるのでいち早く機器から離れます。

モバイルファンから煙が出たら、爆発する恐れがあるのですぐに身体から離すべきだ。
写真提供=製品評価技術基盤機構(NITE)
モバイルファンから煙が出たら、爆発する恐れがあるのですぐに身体から離すべきだ。

もしも消火器や水があれば、それらを使って周囲に火が移らないようにしましょう。新幹線の場合は、デッキに消火器、約1m四方の「消火シート」、水汲み用のバケツが配備されています。これを火元に被せて延焼しないよう、爆発時にまわりに飛び散らないようにしてください。

製品評価技術基盤機構(NITE)が行ったモバイルバッテリーがどう発火するかの再現実験の様子
写真提供=製品評価技術基盤機構(NITE)
製品評価技術基盤機構(NITE)が行ったモバイルバッテリーがどう発火するかの再現実験の様子。まさに花火のように火を噴く。

リチウムイオン電池は、いったん火が付くと花火のように火柱が立ち、なかなか消すことができませんが落ち着きましょう。中のガスが燃え尽き、貯えていた電気がショートするなどして全部なくなるまで、延焼防止とまわりへの警告を行いながら待つことが大切です。もちろん、火災になりそうな場合は消防に通報してください。

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