普通ゴミとして出すのは絶対NG

意外とあまり知られていない事故原因がもうひとつあります。それが普通ゴミとして廃棄したことによる爆発事故です。

実際に日本で起こった事故では、ゴミ回収車の火災事故、焼却施設での爆発事故がありました。どちらもモバイルバッテリーなどリチウムイオン電池が内蔵されている機器を普通ゴミとして廃棄したために起こった事故です。

ゴミ回収車は、圧力をかけてゴミを圧縮した瞬間に発火し、他のゴミに火が移り車両火災になりました。焼却施設では、普通ゴミとして捨てられたリチウムイオン電池が焼却炉内で爆発。焼却炉の修繕費に数千万〜数億円が必要になるほど破損しました(製品評価技術基盤機構調べ)。

このような事故により、全国で毎年100億円程度の被害が出ていると推定されています(国立研究開発法人国立環境研究所調べ)。

正しい廃棄やリサイクルの手順

正しく廃棄をしなければ、数億円規模の損害を出すことになるリチウムイオン電池。そのため法に基づき、メーカーや輸入業者にはリチウムイオン電池そのものに加え、内蔵している製品の回収とリサイクルが義務付けられています。

それでは手間や時間がかかりすぎるという場合は、一般社団法人JBRCが行っている「小型充電式電池リサイクルBOX」を利用しましょう。家電量販店やホームセンター、自治体などに設置されている黄色い缶または箱が目印です。廃棄する際には必ず金属の端子をガムテープで塞ぎます。また乾電池やボタン型電池、破損した電池などは廃棄できません。条件や廃棄手順がホームページで説明されているので、そのルールに従ってください。

たとえば、リチウムイオン電池が内蔵されているモバイルファンや、破損・膨張したバッテリーは回収BOXが利用できません。この場合は、お住まいの自治体の案内に従ってください。多くの場合は役所に持ち込んだり、不燃ごみの処理センターに持ち込むように案内されています。

膨張したモバイルバッテリー
写真提供=製品評価技術基盤機構(NITE)
膨張したモバイルバッテリー