ポリコレ嫌いの富豪が広告塔に

子どもをハーバードやイェールなどの名門大学へ送り込もうとする富裕層は、これまでプレップスクールと呼ばれる私立の名門校を選ぶのが常だった。しかし、テクノロジーの進化や既存のエリート教育への不信感から、その「既定路線」に背を向ける親たちが急増している。

その流れを象徴する人物の一人が、自身の母校ハーバード大学で勃発した反イスラエルの学生デモを猛烈に批判した著名投資家のビル・アックマンだ。運用資産が300億ドル(約4.7兆円)を超える投資会社パーシング・スクエアを率いるアックマンは、既存のエリート校や大学のリベラル化に強い不満を抱く富豪の一人として、近年の名門校で重視される「DEI(多様性・公平性・包摂性)」の理念に反発してきた。

ビル・アックマン
ビル・アックマン(写真=Senate Democrats/CC-BY-2.0/Wikimedia Commons)

アルファスクール共同創業者のプライスは、教育現場で対立を招く「政治的・社会的に論争を呼ぶテーマ」を教室に持ち込まない方針を掲げており、その姿勢に共鳴したアックマンは、同校の事実上の広報役(アンバサダー)を務め、周囲の親たちにアルファスクールを熱心に勧めているとWSJは報じた。