税金が高い日本からこぞって富裕層が脱出している。ただ、人気の海外移住にも大きな落とし穴がある。

税金地獄の日本を離れる富裕層が増えている

富裕層を苦しめる、日本の税制。特に彼らの負担感を増大させる要因となっているのは「累進課税制度」だ。累進課税とは、課税対象の額が大きくなるほど税率が高くなる制度。所得や資産が多ければ、多くの税金が課される。

税理士法人ベリーベストで国際相続と国際資産税を専門に取り扱う、税理士の佐下谷彩代氏はこう語る。

「日本の所得税は5〜45%の7段階。所得金額が4000万円超の場合、45%もかかります。住民税を考慮すれば最大55%にもなります。海外はお金持ちに優しい税制を取っている国が多く、例えばシンガポールでは最高でも24%、アラブ首長国連邦(UAE)ではゼロ。日本と真逆ですね」

(文=綾部まと)