人生100年時代といわれる今、人生の後半になっても創造性が求められている。

クリエイティヴな営みといえば、新しい発想やひらめきで、さまざまな作品を生み出すことが思い浮かぶ。例えば、絵や、音楽、そして小説などを創作することである。

絵を描く老人
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これまでの人生で側頭葉に蓄積された経験が、意欲を司る前頭葉とのかけ合わせで、創造物としてアウトプットされる。

現代は、年を重ねても創造に興味を持ち続ける方が多い。実際、文学賞に応募する方も、比較的シニアの方が多いという話も聞く。定年後に小説家デビューを目指す人もたくさんいて、芥川賞などの文学賞を受ける人もいる。

脳の働きから見て、定年後にクリエイティヴな活動をすることにはどんな意義があるのだろうか? また、定年後も新たな才能を花開かせることができるのだろうか?

もともと、生物学的な年齢は一つの目安にすぎない。脳は、何歳になっても新しいことを学び、チャレンジすることができる。また、脳の若々しさや意欲、経験は、人それぞれで個人差も大きい。

世間では、創造性というと若者の特権であるかのような言い方をされる。また、年を重ねると、もはや創造性を発揮できないという思い込みもある。しかし、実際には、何歳になってもクリエイティヴな生き方ができるのだ。

創造性に関わる脳の回路は、側頭葉と前頭葉にまたがる。創造性は、この2つの領域をうまく連携させて働かせることで生まれる。

側頭葉には、これまでのさまざまな経験が、記憶として蓄積されている。ゼロから何かを生み出すことはできない。側頭葉に蓄積された記憶が新たに結びつくことによって、今までにないものが生まれるのである。

一方、前頭葉は、「このようなものを生み出そう」と想像したり、新しいものをつくろうという意欲を持つ働きを担う。創造的な人は常に前向きだが、それは前頭葉の働きによるのである。

何かが創造されるときには、おおむね次のようなことが起こる。まず、脳の前頭葉で目標となるもののイメージがつくられる。それにできるだけ合うような記憶の組み合わせが、側頭葉から引き出される。

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