バッテリーの安全性は?
内蔵しているリチウムイオンバッテリーの安全性にもこだわっており、NITE(製品評価技術基盤機構)の指標をクリアする特注バッテリーを初期モデルから採用しているそうだ。
現在、リズムではハンディファンで培った2重反転ファンのノウハウを活かし、事業の横展開を進めている。それがファン技術を活用できる大型家電市場への進出だ。夏場だけでなく一年中使える製品として、ファン技術を応用したサーキュレーターや加湿器、空気清浄機などを生み出している。
ハンディファンの販売台数に関して正式な統計データなどはないそうだが、カラーバリエーションを含めた単一ブランドでの販売台数はおそらく一番だと藤井さんは語る。
「ハンディファンを持つ文化を日本に持って来たのはフランフランさんだと思います。私たちが最初に作ったときは、どうやって売っていいかわからない状態でした。その後、色んなメーカーさんみんなでいっしょにやったので市場が広がったと思っています」(藤井さん)
利益率より「涼しさ」を優先した結果
当初は、限られた工場のラインで手作りのように作っていたファン製品だが、現在では成形、組み立てだけでなく、基幹部品であるモーターの自社製造にも取り組み、工場では一年中、自動組み立てラインが稼働するまでになった。
横田さんは「ファンもモーターも2つ搭載しているので利益率は低いんですよ」と苦笑するが、そうして培われた基本性能の高さや信頼性によって、Silky Wind Mobileシリーズが人気になり、さらに大型家電市場への参入に繋がっている。
リズムは、時計メーカーとして始まり、時計づくりで磨いた精密加工の技術によって、現在はBtoB向けの部品製造が売り上げの約8割を占めるが、ハンディファンの成功により、コンシューマ向けの空調事業の売り上げが伸びている。ふたりで作り出した小さなハンディファンが、新たな事業の柱としての期待を集めているのだ。



