自分独自の「投資武器」に育てる

株式投資の世界では、100人の投資家がいれば100通りの投資法があるといわれる。

これは誇張ではなく、実際その通りである。投資家の資金量、経験年数、性格、職歴、生活スタイルなどによって、選ぶ投資法は大きく変わるからだ。

小型株に特化する人もいれば、大型株中心の人もいる。成長株を追う人もいれば、割安株にこだわる人もいる。株式投資の世界は実に多彩であり、それぞれの手法で成功している投資家も存在する。

そのため「どの投資法が最も優れているのか」と問われても、正直なところ一概に答えることはできない。成功者が存在する以上、どれも一定の合理性を持っていると言えるからだ。

それでも私がリバウンド投資法を勧める理由は明確だ。第一に、私自身がこの方法で長く成果を上げてきたからであり、第二に、この手法が極めて実行しやすいからである。

株価は常に上下動を繰り返している。下げ続ける株もなければ、上げ続ける株もない。ある程度下げれば反発し、上げ過ぎれば反落する。この繰り返しこそが株式市場の本質であり、そこに投資のチャンスが生まれる。

しかも株価の変動は、あらゆる分野で起こる。テーマ株でも、成長株でも、大型株でも同じだ。小型株でも。

決算発表、業務提携、M&A、政策テーマなど、どんな材料が出ても株価には必ず上下動、すなわちボラティリティが生まれる。そこにこそ利益を得る機会があることになる。

シンプルな方が強い

したがって、複雑な投資理論の迷路に入り込む必要はない。株価の動きを素直に見て、「反転」と「反落」を確認する。それだけでよい。

買いの場合は、「どこで反転するのか」を見る。

売りの場合は、「どこで反落するのか」を見る。

たったこれだけの視点で投資は成立する。実にシンプルな手法である。

北浜流一郎『株・3点必中 リバウンド投資108手』(明日香出版社)
北浜流一郎『株・3点必中 リバウンド投資108手』(明日香出版社)

ところが不思議なことに、多くの投資家はこれを単純すぎると感じるのか、もっと複雑な方法や「魔法の公式」があるはずだと思い込んでしまう。

そして難解な投資理論や指標の沼にはまり、経験年数だけは長くても成果が上がらないという状況に陥りがちになる。

投資手法は複雑である必要はない。むしろシンプルな方が強い。重要なのは、そのシンプルな手法を自分の得意技として磨き上げること。これになる。

まずはリバウンド投資法を、自分独自の「投資武器」に育てる。これこそが、安定して利益を積み上げていくための最短の道になる。その行く手にFIREがあり、安心老後がある。

本書では特定の銘柄・取引を推奨するものではございません。取引に当たっては、ご自身のご判断でお願いいたします。売買で被られた損失に対し、著者・版元は何らの責任も持ちません。

【関連記事】
バフェットも「現金は危険だ」と警告した…オルカンでもS&P500でもない、インフレ時こそ強さを発揮する「資産」
地方衰退の一番の原因は「人口減少」ではない…山口の超富裕層が「住民税43億円」をまるっと抱えて移住した理由
「本当のお金持ち」はポルシェやフェラーリには乗っていない…FPが実際に目にした「富裕層のクルマ」の真実
「日本円の紙くず化」へのカウントダウンが始まった…高市首相が狙う「借金1342兆円を帳消しにする」禁断の処方箋
「年末年始は海外旅行」が30%増…エルメスでもディオールでもない、富裕層が空港の待ち時間でお金を落とす"場所"