記憶能力に欠かせないビタミンB1

ビタミンB1(チアミン)は水溶性ビタミンです。ビタミンB1の欠乏症として運動障害を引き起こす脚気が有名です。脚気の症状はビタミンB1の補給により改善されます。

一方、重度のビタミンB1の欠乏症はウェルニッケ・コルサコフ症候群です。この主症状は記憶能力の低下です。この記憶障害はビタミンB1の補給によって改善されません。したがって、ビタミンB1欠乏の後遺症として記憶障害が残るといえます。

ビタミンB1欠乏や脚気はあまり聞かれなくなりましたが、アルコール依存症では体内のビタミンB1量が低下してウェルニッケ・コルサコフ症候群に陥りやすくなります。日本では100万人以上がアルコール依存症ですが、少なくともその数%はウェルニッケ・コルサコフ症候群による記憶障害を持つといわれています。