2026年6月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト3をお送りします。社会部門の第2位は――。
▼第1位 犯人はクマ以外の人喰い生物だった…東京・奥多摩で発見された「頭と手足がむしり取られた変死体」の謎を解く
▼第2位 来園者の眼前で「10頭超のヒグマ」が男の体に爪を立て…習近平が頭を抱えた「上海のサファリパーク」で起きた悲劇
▼第3位 日本人サポーターのゴミ拾いだけではない…海外メディアが渋谷スクランブル交差点の「40秒間」を絶賛したワケ
クマ被害は都市部には関係ないのか
日本全国にクマが大量出没し、悲惨なニュースが大々的に報じられた2025年が過去のものとなり、明けた2026年も、はや半分が過ぎようとしている。
クマ類の冬眠が明ける4月ごろから、あちこちでクマ出没情報が報じられているが、クマによる被害が本格化するのは初夏から秋にかけて、つまりこれからの時期が本番と言える。このままの状況が続けば、2026年もクマに振り回される一年になりそうである。
とはいえ、北海道・東北や山間部の住民を除けば、関東以南の都市部住民の大半は、クマによる被害にリアリティを感じていないのではないか。
都会の人々にとって、クマが人を襲うニュースは、あくまで自分とは直接関係のないどこか遠くで起こった事件に過ぎない。
東京は世界でも珍しい「クマが生息する首都」なのだが、現実問題として、東京都の都市部、特に23区住民で、クマを恐れている人はほとんどいないはずだ。
安全な場所で「予想外のリスク」がある
筆者はなにも、都会の人の認識が間違いだというつもりはない。現実問題として都市部の人がクマにおびえる必要はない。
確かに、東京農工大学の小池伸介教授のように、多摩地区の山あいに生息するツキノワグマが、多摩川河川敷に侵入すれば、府中あたりまで進出しうる、つまり「クマは都心までやってくる」と指摘している識者もいる。
ただ、実際問題として、クマが都心部に出没する可能性はほとんどない。人間の気配を嫌うクマが、都心の住宅密集地まであえて移動してエサを探す、そんな状況は考えにくいわけだ。
ただ、クマによる被害は、都市部でも起こりうる。山間部など「田舎」だけの特殊事情ではない。
クマによる被害は、いつどこで発生するか予想できない。絶対安全だと思われていた場所でも、意外な形で被害にあうこともある。

