●人間は働きすぎてだめになるより、休みすぎてサビつくことの方がずっと多い
――カーネル・サンダース(ケンタッキーフライドチキン創業者)

【森永氏】世の中が難しいのは、「ほどほど」というのが実現できないことだ。ワークライフバランスをきちんと考えて仕事と家庭を両立できるのが理想だが、そうはうまくいかない。有能な人には仕事が集まってくるが、集まりすぎて仕事を減らそうとすると、今度は誰も声をかけてくれなくなってしまう。だから、とりあえず働けるだけ働いて、もう十分だというくらいにお金が貯まったら、その後ゆっくりする人生が1番よいのかもしれない。

●この世界で1番不幸な人とは、自分の仕事に満足していない人だ
――ジョン・レノン(ミュージシャン)

【本田氏】これを読んでドキッとされた方も多いのではないでしょうか? 毎日、自分の大好きなことをやっている人は、それだけで幸せです。生まれ変わってもやりたいぐらい好きなことを情熱的にやっていれば、成功しやすくもなるでしょう。今やりたいことに満足していない場合、どうするのかが人生の分かれ目になります。選択肢は3通りしかありません。目の前の仕事と真剣に向き合ってみるか、別の仕事を探すか、ダラダラ時間を過ごすかです。

●考えすぎると、人間は臆病になる
――映画『コクーン』より

【本田氏】頭のいい人は損をします。なぜなら、すぐに自分の未来をシミュレーションして考えるからです。成功している人は、いい意味でも悪い意味でも考えません。「これだ!」と思ったら、体が先に動くタイプは、計算して飛び込むのではありません。何かをするとき、うまくいくかどうかに焦点を当てると、ダメという結論が出るはずです。リスクはあるけど、「おもしろそうだから、やっちゃえ!」という情熱とパワーが人生を切り開きます。