積極的にパブリシティに協力したマリリン

マリリンは、全裸になってプールで泳ぐシーンをマスコミに公開した。この写真は、のちに雑誌「ライフ」誌に掲載されることになる。

しかし、マリリンが撮影に遅刻したり、来なかったりする癖はどうしよもなかった。20世紀フォックス側と再度揉めるが、マリリンなしでは、この映画が成功しないことは明らかだった。

フォックス側は映画の撮影をストップし、代役を立てる発表をしたが、結局、マリリンで映画をすすめることになった。

一時ストップした映画の撮影も夏の終わりにスタートすることが決まり、さらに、20世紀フォックス側は、「女房は生きていた」のあとには、マリリンが主演するロマンティック・コメディーを作ることも発表した。

マリリンは、映画の宣伝のために、雑誌「ライフ」や「コスモポリタン」のインタビューを受け、ファッション雑誌「ヴォーグ」の写真撮影も受けている。

「第一発見者」の証言はコロコロ変わった

8月5日、突然だった。マリリンが亡くなった。36歳だった。睡眠薬の飲み過ぎによる事故死、自殺、他殺、様々な憶測が流れた。

マリリン・モンロー
謎に包まれているマリリン・モンローの死(写真=作者不詳/CC-BY-3.0/Wikimedia Commons

マリリンの遺体を発見したのは、精神分析医グリーンソンの紹介でマリリンのロサンゼルスの邸宅に泊まり込んでいた家政婦のユーニス・マレイである。マリリンがベッドで死んでいるのを発見している。

しかし、マレイの供述は正確さを欠いていた。彼女は深夜1時に、マリリンの部屋のドアから明かりが漏れているのに気がつき、ドアを開けようとしたが、鍵がかかっていたと話した。

しかし、マリリンは、部屋に鍵をかけることを極端に嫌った。鍵のかけられた精神病院に入れられてからは、鍵がかかっていないのを確認してから眠りについた。

マレイは鍵がかかっていたので、窓から中をのぞいた。するとマリリンがベッドに横たわっていた。異変を感じたマレイは精神分析医のグリーンソンに連絡をとって、彼と窓をこじ開けた。そして、マリリンの遺体を発見した。

しかし、マレイの発見時間は、証言するたびに変わっている。結局、警察はマリリンの死を自殺の可能性が高いと判断し、捜査を終えている。