博士課程に進む3人に1人が外国人
【図表2】は、東京大学の学部生および大学院生(修士課程・博士課程)における外国人学生の数を集計したものです。
学部での外国人学生数は474名、全体の3.4%です。そんなに大きな割合とは言えません。ところが、大学院になると話は違ってきます。修士課程の外国人学生数は1922名。修士課程で学ぶ学生の26.5%が外国人です。博士課程になるとその数はもっと増えて2420名、35.8%が外国人となります。つまり大学院生の3人に1人が外国人学生ということになります。
東京大学では日本人学生以外の学生について、留学生とそれ以外に分けて集計しています。「それ以外」とは留学生ではない学生のことで、永住権を所持しているような学生は分けて分類しています。つまり留学生以外ですので、ここにいわゆる在留外国人の子弟が含まれていることが想定されます。
日本の知の最先端をだれが担うのか
学部制の外国人割合は3.4%でしたが、外国人数474名に対して留学生を除く184名が在留外国人と言えそうです。その割合は38.8%におよんでいます。大学院生ではその割合は5%から6%程度です。つまり日本に在住する、あるいは日本で生まれて東京大学を受験して合格してくる学生が多くいることがわかります。
いっぽう外国人大学院生の多くは留学生であり、学部から進学した学生もいるでしょうが、外国から大学院に留学生として入学してくる学生が主体であることがうかがえます。
東京大学を卒業した外国人学生は、日本の有名企業に多数就職するようになっています。また、大学院は外国人留学生で支えられているとも言え、日本の最先端の知を司る東京大学大学院の研究が、その多くが日本人ではなく外国人によってなされていることは、将来的に日本から創造的なすばらしい学者が誕生しなくなるのではないかと危惧してしまいます。



