「3S1K」学区内マンションが争奪戦に

これらの小学校に子供を入学させたい親は中国人だけでなく、日本人にも大人気です。ただ、そうは言っても普通の公立小学校なので、何か特別なカリキュラムで教育が行なわれているわけではありませんし、子供の成績が極端に良いわけでもありません。

また、文京区立の小学校は学区が非常に狭く、学区内に在住しないと当該小学校への進学が許されないために、彼らは血眼になって学区内のマンションに住みたがります。その結果、3S1K学区内の中古マンション価格はうなぎ上りの状況にあるのです。

文京区の空撮写真
写真=iStock.com/segawa7
※写真はイメージです

これらの小学校では、日本語が不自由な生徒に向けて日本語教育や中国語への翻訳などが必要になり、教員の負担が増しているとの話もあり、最近ではこうした傾向を敬遠する日本人も出てきているそうです。

しかし、ここにやってくる中国人エリートたちは大変教育熱心な人たちでもあり、潤沢に教育資金を費やし、瞬く間に日本語を習得していき、学校の成績でも上位を占めていくと言われます。

名門塾SAPIXに通う中国人子弟たち

日本に家族でやってきて教育環境の良い文京区内などに居住する中国人がいることを紹介しましたが、最近では中国人同士、あるいは日本人を配偶者として国内で結婚し、日本生まれの子供を持つ家庭も増えています。

日本生まれの子供たちは日本語も堪能で、日本の文化や風習にも慣れ親しんでいます。私たちの目からも、日本人の子供とほとんど変わらないように見えます。そして彼らは日本の子供たちに交じって、小学生の頃から塾通いをスタートさせます。

2023年12月23日の東洋経済オンラインで、中国・東南アジアジャーナリストの舛友雄大氏が取り上げた「中学受験で躍進する中国人『裏SAPIX』の驚愕実態」が大きな話題となりました。

この記事によると、中学受験塾の名門SAPIXの生徒6000名中、300名から400名が中国人子弟であり、都心部の校舎ではその割合は15%から20%に達するところもあるという実態が報告されました。