肉から摂取するカロリーと脂肪分は抑える
病気の連鎖の仕方を示す「メタボリックドミノ」という考え方がある。悪い生活習慣が肥満を生み、それを起点として、まるでドミノ倒しのように負の連鎖が起こり、腎臓病を含めた生活習慣病を続けて発症するというものだ。
肥満になると、尿にたんぱく質が混じる「たんぱく尿」が出やすくなり、腎不全のリスクも高まる。腎臓病の予防にも、その引き金になる肥満を防ぐことはとても大切なのだ。
腎臓病につながるメタボリックドミノを防ぐには、糖質とカロリーの多い食べものを摂り過ぎないようにしなければいけない。ここでは肥満の原因のひとつ、肉のカロリーについて考えてみよう。
肉は重要なたんぱく源だが、食べ過ぎると、場合によっては脂肪の摂り過ぎになり、カロリーオーバーになって肥満を招く。さらに、血中コレステロールが増えて血管を傷め、これも腎臓の機能を低下させてしまう。
肉のカロリーを減らすには、脂身を食べないのがいちばんだ。肉の主成分であるたんぱく質は、糖質と同じく1g当たり4キロカロリー。
これに対して、脂質は1g当たり9キロカロリーと、2倍以上もカロリーが高い。腎臓病になりたくないのなら、肉から摂取するカロリーと脂肪分は抑えるのが肝心。そのためには、どの部位を買うのかがポイントとなる。
バラ肉でも鶏モモ肉でもなくこれを
文部科学省の「日本食品標準成分表」から、100g当たりの肉の部位別カロリーを見てみよう。牛肉の場合、和牛のバラ肉は472キロカロリーもあるが、モモ肉なら脂身つきでも235キロカロリーとぐっと低い。
豚肉もバラ肉が366キロカロリーなのに対して、脂身つきモモ肉は171キロカロリー、脂身なしなら138キロカロリー。鶏肉は皮つきモモ肉が190キロカロリーある一方、ササミなら98キロカロリーとぐっとヘルシーだ。
肉の部位を変えるだけで、カロリーと脂肪の摂取をだいぶ抑えられる。数字で見てみると、こんなに違うの?とちょっと驚くのではないか。
ただ、あっさりした肉ばかりでは味気ないのなら、週に1回は好きな部位を存分に食べる。まだ腎臓の働きが悪くないのなら、そんなゆるめの食べ方でもいいだろう。

