受験用に教育された学生ばかりが増える

一方で地方では、そもそも中学受験という選択肢自体が現実的でなかったり、進学塾が限られていたりするケースも多い。結果として、「受験に最適化された人材」が都市部で大量に育ち、その層が全国の難関大学を席巻する構図ができあがっています。

つまり、今起きているのは「個人の努力の差」ではなく、地域と都市の教育構造の差が、そのまま大学の学生構成に反映されているという現象なのです。そしてこの構造が進めば進むほど、大学に集まる学生のバックグラウンドは似通い、価値観も、経験も、世界の見え方も均質化していく。とくに東大についてはその傾向が顕著です。

首都圏で育ち、私立中高一貫校に進み、同じような受験ルートを歩んできた学生が増える。これは学習効率の面では明らかな強みですが、一方で社会の多様な現実に触れる機会が減っているという側面も否定できません。